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2010年10月 8日 (金)

遅ればせながら日本GPに行ってきました

Photo
[↑決勝後の記者会見。ロッシの話より
KCとドビの目のほうがオモシロかったです]

ブログの更新が毎回遅くって申し訳ないです。
しかも、今回の話題は先週もてぎで行われた日本GP。
もうみんな、次戦マレーシア走ってるってーのに……。

その前に、前の記事にご意見をいただいた
2スト好きサン、ありがとうございます。
11月発売の『レーサーズ』で主に取り挙げる予定のマシンは
0W81('85~'86シーズン)、
0W86('87シーズン)、
0W98('88シーズン)です。
81は両方のクランクを相互逆回転にさせたモデル、
86は空気抵抗を増やしてでもラジエターを大きくしたかったモデル、
98は「への字」スイングアームを取り入れたモデルと、
それぞれのマシンにはエンジニアたちの「目論見」があったはず。
それらはどんな経緯をたどって生まれてきたのか?
具現化された技術の、ライダーのインプレッションは?
一方、ライバルメーカーの動向は? 等々を取材する予定です。

さて、生まれて初めてMotoGP見てきましたcoldsweats01
日本GP自体も、『ライディングスポーツ』をアウトソーシングした
'96年以降だから、14年ぶり!?
ハイ、国賊ものですw。エラそうなこと言えません。

ほかの仕事もあって、10月3日の決勝だけだったのですが、
久しぶりに世界最高峰クラスなんてものに行くと、
気持ちが浮ついちゃってダメですねぇ。
置いてあるマシンにシャツの袖引っ掛けて倒しちゃったり、
観客のみなさんのカメラを構える先に立っちゃったり、
コース横断したりと、それだけはしないよう気を付けました。

ここで、ちょっと楽しかった話を二、三、させてください。
まず、Vol.6をお持ちのみなさん、35ページを開けてください。
そこに掲載した日本のコタツに入ったシェントン少年、
いまは(↓)こんなでした!(って、当たり前かぁ)
Photo_2

そのVol.6をシェントンさんに直接渡そうと持ってったら、
すでにスズキ本社の日本人スタッフが買ってくれてたらしい。
スズキって会社が好きになりました(←単純)。

当時を知るほかの外国人スタッフも、シェントン少年の写真や
'80年代のGPシーンを見て大盛り上がり。
あのー、もうそろそろMotoGPの決勝ですが……と、
こちらが気を揉んでしまうくらい喜んでいただきました。

それはロッシのところのジェリー・バージェスさん(Vol.4を
お持ちの方は16ページをご覧ください)も同じで、
「バックナンバー全部買う。いくらだ?」と詰め寄ってくる始末。
「いま全部ない」って言ったら、
「住所書くから、ここへ送ってくれ」と、
リクエストされてしまいました。ありがたや。
ほかのスタッフからも、
「オレは'88年にチーム・ロバーツにいたから、
このYZRの話はオレに聞け」と名乗り出てくる人がいると思えば、
「英語版を出せ」
「イタリア語で出せ」
「いや、売るんだったらスペイン語だ」と、
出版アドバイスもいただきました。ありがたや。

HRCの外国人スタッフは、木曜だか、金曜に
もてぎ内にあるコレクションホールに行って、
そこの売店ですでにバックナンバーを買ってくれてました。
あー、ありがたや。

で、判明したことは、
『レーサーズ』を「おもしろい!」っていただける方々は、
全世界的にオジサンばかりでした!coldsweats01

そうそう、ランディ・マモラも(↓)!
Photo_3

Vol.2の72ページにある、本人の写真見せたら、
仰け反ってました。いまスペイン在住。

決勝前には、スズキの世界GP参戦50周年を記念して
RK67(50ccレーサー。'67モデル)がメモリアルラン。
ライダーは、スズキといったらこの人、伊藤光夫さん(↓)です。
Photo_4

どうです、凛々しいでしょ。

そのメモリアルランに華を添えたのは、同年代を走った
ホンダのRC143(125ccレーサー。'60モデル)。
Photo_5

↑コレは、出走前の車検場での写真なんですが、
ゼッケン60番のRC143の向こうに立つのは、
右からHRC取締役の石井さん(Vol.4の72ページ参照)、
伊藤さんを挟んで左の人は、
スズキ・レースグループの吉田さん(Vol.3の60ページ参照)。
ゼッケン8番のクルマはRK67(なんと、ミッション12~14段!)。
ちなみに、RC143には菱木哲哉さん('63年鈴鹿18時間耐久
250cc3位、'65年本田技術研究所入社後、CB450,CB750などの
開発に従事)が乗られました。

肝心のMotoGPですが、あまりの速さにたまげました。
ありゃ、人間の扱える代物じゃありません。
乗ってる人たちは宇宙人か、別世界の人。
そうじゃなきゃ、よっぽど電子制御されてるんでしょうね。
『レーサーズ』なんて作っている役得で、
ワークスチームのピットのなかに入れてもらえたんですが
(写真撮影が許されなかったのは残念……)、
そのなかもそこらじゅうラップトップコンピュータだらけ。
ちょっとしたIT企業のヘッドオフィスって感じでした。
スタッフはいっぱいいるんですが、
マシンからも、ピットからも人間味が感じられない。
だからといって、そうした最新技術は
確かに「人」から生まれてくるものだから、
そうしたエンジニアたちの意思や目論見をしっかり聞いて、
みなさんにお伝えしていかないといけないですね。

ケル・キャラザースみたいな職人メカニックが、
空模様と気温、湿度を見てキャブセッティングをしたり、
仕様違いのシリンダーとチャンバーの組み合わせに
悩んでみたりするのは、もう遠いむかしなんだなぁ。
と、少し寂しく思ったのはボクだけではなく、
『レーサーズ』のバックナンバーを開いては、
むかしを懐かしんでいた外国人メカニックたちも言っていた感想です。

シェントンさんのメールアドレスの文字列には
“500”の文字があります。
彼の500ccクラスに対する思い出や誇りみたいなものが
こんなところにも表れていて、なんだか救われた気でいます。

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コメント

取材兼、販促活動お疲れさまです。

最新の電子制御な4ストはそんなに速かったですか!?

私も500なクチなんで、サーキットまでなかなか足が、、、。


今回のブログは内容的に、にんまりしてしまったのは私だけでは無い筈で、
共鳴するところも、
何故かホッとするところもあったりで。


やはり、ここは一つ価格と発刊ペースの改定をしてでも、
GPメカも更に唸るくらい?
もっともっと内容を充実させてもらいたいですね。


あ、2日前にやっとカワサキ本GET出来ました。
読んで自分も男になろうと思いました。
熱かったです。

18件目の本屋でした。。。

投稿: しゅん | 2010年10月 9日 (土) 02時56分

何時もご苦労様です。
毎号楽しんで拝読させてもらってます。

未だ海外で出版されて無いんですか?
こんなん言うたらあれですが、残念ながら日本より外国のほうがようけ売れるような気が・・・営業さん頑張って下さい。

次がまた楽しみです。
マルボロとちゃいますけど、'87'88のチームロバーツの取り組みも気になります。
あと89のマッケンジーとスペンサーだけが、何でYZRを壊しまくったか気になります。

あと、マモラがピットでナニをオッタテテ歩いてる写真も出来ればおねがいします。

頑張ってください。

投稿: ケルンコマンド | 2010年10月 9日 (土) 10時17分

紹介予定マシンの詳しい年式についてですが、コチラのリクエストに応えていただき、ありがとうございます。

取り上げる内容について、少し整理して書きたいと思います。

私は、大きく3つの要素に分けられると考えています。1つ目はマシンのメカニズム面、2つ目は開発陣、レース運営陣(チーム監督、メカニック等)、ライダー等、それぞれに関する人間面、3つ目がそのマシンが残した結果であるレースに関する面。

1台のマシンについて、上記3つの要素が全て揃って、より紙面が充実する様に思います。

YZRのメカ面について、聞いてもらいたい事も書かせていただきます。

初期’87YZRに、一時装着されていたロングテールパイプチャンバーは、どの面が優れていたのか(その後、ロングテールパイプが復活するのは、’98YZRなのも、質問したい理由の1つです)?

その後、手巻き真円チャンバーに取って変わられたのはなぜか(余談ですが、コレが’88YZRのへの字スイングアームに繋がります)?

’87YZR500まで、スタッドボルト+ヘッド&シリンダー共締めだったが、なぜ、その方法に固執したのか(市販車では、RZ-Rで既に、別締めでした)?

以上3点、たまたま’87型ばかりについての質問になりました。

あと、ワークスマシン紹介において、不満に思っていた点なんですが、カメラマンは「造形的に見て美しい」アングルから写真を撮ります。が、メカ面から見ると、「本当に知りたいトコロ」映っていない事もあります。

予め吉村さん(解説は、是非この人でお願いします)と打ち合わせし、メカ面で撮るべきトコロを決めてから、撮影に望む様に要望したいです。

色々勝手を言って、申し訳無いです。以上の意見を紙面に反映していただければ、ありがたく思います。

投稿: 2スト好き | 2010年10月 9日 (土) 13時33分

 外人さん達には日本の雑誌はすごく
喜ばれますよね。JKに
鈴鹿で8耐の特集本を
みせたら『ほしい』って言われて鈴鹿の本やを
探し回ったことあります。

投稿: RC45 | 2010年10月 9日 (土) 19時57分

みなさん、いつもありがとうございます。

しゅんサン、
本屋さん18軒も回っていただいたのですか?
本当にありがたいお話だ。感謝してます。

ケルンコマンドさん、
もてぎで盛り上がった外国人メカニックたちが、
みんな巻末からページをめくっていることに
ひとりクスクス笑ってしまいましたcoldsweats01
英語版にするにしろ、スペイン語版にするにしろ、
本の開きが右と左で違うから、
デザインしなおさないといけないんですよね。
ちなみに、マモラがそんなオモロイことしてたのは
どの雑誌に載っていたか覚えていらっしゃいますか?
もしくは、何年のどこ!?

2スト好きサン、
毎回ありがとうございます。
なかなか至らなくって申し訳ないです。
来週12日からヤマハに行ってきます。

RC45さん、
不勉強で恐縮です。
JKって、だれ?
すごい気になる……。

投稿: スチャラ加藤 | 2010年10月10日 (日) 05時10分

度々すみません。

探してきましたハイ

マモラのナニですが、今は無き?ソニーマガジンズ、cbsソニーの「ランディ・マモラ」と言う本の30ページに載ってます。見事なブツです。
写真は、木引繁雄さんです。企画・編集も木引プロと成っております。

あと、ライスポ′86の表紙のボールドウィンと86ページのローソンの写真は良いですね。

何も知らずに好き勝手言ってすんません。外国で売るには、手間掛かるんですね。せやけど、日本と比べ物にならん位、売れるような・・・
さかし、1号の時は本屋を駆けずり回り其の後は大概の本屋に置いてあり、今はビックリする位1軒の本屋さんに置いてますから結構な事です。

次も楽しみに待ってます!!
お体御自愛ください。

投稿: ケルンコマンド | 2010年10月10日 (日) 12時32分

訂正です。

誤、ライスポ′86の表紙の・・・
正、ライスポ'86・9月号の表紙の・・・です。

すみませんでした。

投稿: ケルンコマンド | 2010年10月10日 (日) 14時04分

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