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2011年6月 1日 (水)

5月24日発売『RACERS』Vol.9の追記

みなさん、いつもありがとうございます!
被災されたホッシー!さん、必ず復活してください。
ボクもがんばります!

さて、今日はまず、もっちゃんサンのコメントにありました
'85全日本ロード開幕戦の、「火災事件(!?)」から報告します。
↓これがその写真ですね(Vol.9の39ページに掲載)。
1985_jrr_01_suzuka_yamaha_fzr750_03

↑ピット奥にあるTカー(写真左側)のハンドルまわりから
確かに、火の手のようなものが見えます。

本題に入る前に、こういうところが(も!)
ボクの至らないところなんですよね。
もっちゃんサンに指摘されて初めて、
「あ、ホントだ。火だ!」と気付く。
みなさん、本当に申し訳ないです。

この写真に付ける説明は、オイルクーラーのガムテープ
なんかじゃなくて、火でしょ、火bomb はい。
それでは、複数のヤマハ関係者の方(この写真に写ってる人も!?)
から聞いてきました回答をまとめますと、以下のとおりでございます。

確かにこれは「火」ということでした。では、なぜ火が出たか?
なんとエンジンを始動する際、
キャブ吸気口に直接ガソリンを注入したところ、
バックファイヤーとなって引火してしまったらしいんです。
その証拠に、ガソリンが入ったオイル差しを持っている
メカさんがいますでしょ、写真左側にeye

で、なぜそんな「荒ワザ」にヤマハ・ファクトリーが出たかというと、
まず、点火系を当時まだ経験が少なかったCDIにしていたがために、
エンジンの始動性がそもそも悪かったそうです。
火花自体は強くても、デュレーションが短い=火がつきにくい。

さらに、ワークスキャブそのものにはチョーク機構がなく、
しかも春先のレースで気温が低かったため、というのがその理由。
ピットは昔も今も火気厳禁。マネしないようにしましょうhappy01
ちなみに、これに懲りて(!?)YZR-M1は「フルトラ」だそうです。

こうして本が出てからブログに追記しても、
ネットにアクセスできない読者の方にはお伝えできないわけで、
自分の至らなさを反省しています……。

読者のみなさんに謝らなくてはいけないことはまだあって、
まずは、コウさんの質問にあった
平 忠彦さんのインタビューがなかった件です。

実は、平さんに取材を申し込んだのですが、断られてしまいました。
平さんがおっしゃるその理由は、「私はロートルだから」というもの。
ロートル=お年寄りと、平さんはご謙遜されていましたが、
お願いした私に至らない点があったからではと、
自分を省みています。
もしそうだとしたら、平さんには申し訳ないことですし、
何よりも平さんの話が聞けない読者のみなさんには面目ないです。

中村商店さんからは、
「ちょっとあてはずれ」とのご意見をいただきました。
ありがとうございます。と、同時に申し訳ありません。
また、トシくんさんからは、
「HRCの記事内容が濃いのはなぜか」との質問をいただきました。

HRCだけでなく、今回のヤマハのエンジニアのみなさんも、
取材時にはたくさんの技術資料を持ってきてくださいました。
その1ページ、1ページを引き出せないのは、
ひとえに私の取材能力のなさです。情けない……。

でも、だからといって、
安易に人間ドラマに仕立てたわけではありません。
ワークスマシンといったら企業秘密のカタマリで、
最新技術が投入されていることは間違いないわけですから、
そのテクノロジーに迫っていく努力は今後も続けていきます。
(結果はマチマチですが……sweat02

ただ、ボクが『レーサーズ』で伝えたいことは、
そうした技術の細かいところかっていうと、実は違うんです。
読者のみなさんにお伝えしたいのは、
そうした技術を生み出したエンジニアその人や企業風土、
レースの現場で奮闘したライダーたちの人間模様を描きたいんです。
(って、それすらもロクにできてませんが……)

この号が出た後、二輪メーカーではない、とあるメーカーの
エンジニアの方とお話しする機会がありました。その方曰く、
「バイクは機械だから、すべて物理の作用によって動いている。
だから、どこが悪いとか、何が問題だとかは、
本来はすべて論理立てて説明できるはずだ。
でも、時に“1か、ゼロ”で言い表せない不思議な面もある。
機械であるくせに、そんなエモーショナルな部分もあるところが
二輪の魅力のひとつだ」と、おっしゃる。
はい。だからボクはバイクが大好きです。

言い訳がましいし、まずもってボクの内面だったり、裏話すぎるので、
本来こういうことはどこにも言わないんですが、
信頼している『レーサーズ』読者のみなさんには
思わず語ってしまいました。失礼いたしました。

と、まぁ、ありがたいご指摘をいただくのは
読者のみなさんからだけでなく、制作サイドの人からもdash
たとえば、ケニーのインタビュー&写真も撮ってきてくれた
塚本肇美さんからは、
「かとちゃん、私が使って欲しかった写真はこっち(↓)」
Photo

「わざわざガラス扉の向こうにケニーを立たせて撮ったんだから!」
とのアピール。確かに男前の写真。
塚本さん、ケニーさん、掲載できずに、“So sorry.”

ということで(?)、Vol.10の準備を進めています。
その進捗の具合は、またブログで報告していきます。

追伸/大鮭2さん、表紙イラストの間違い探し、2カ所あった!?
ひとつはあそこでしょ(←確信犯ですcoldsweats01)、
エーッ!? もうひとつって、どこだろ?
結構、イラストレーターの大塚さんとチェックしたんだけどなぁ。

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『レーサーズ』制作舞台裏」カテゴリの記事

コメント

ありがとうございます

家族は無事ですし家もあります。
仕事も自衛官で問題ありません。本当に何も心配することはないと思って生きていきます。

レーサーズを読んでいつも思うのはなんと人間くさいだろうということです。
クルマよりもバイクの操縦というのは個々の癖や能力が出るし五感をフルに使って得られる快感が何倍も大きいなと思うのです。

そのバイクを開発する人たちの思いが毎回伝わってきます。値段以上の内容だと感じております。
これから暑くなって、「8耐」が来てまた濃い人間のドラマが見れるのだなと思いました。暑さに負けずお互いに前を向いて生きましょう!

10年程前、平さんのお店に行って個人的に一時間いろいろお話を聞いたことがあります。夢みたいなひとときでした。

投稿: ホッシー! | 2011年6月 1日 (水) 17時15分

お疲れ様です。
間違い探し…最初素で気付きませんでしたw
言われて見てみると…あー、あそこねw
あれは、その絡みもあってああした、って
ことでいいんですか?

投稿: TECHにじゅういち | 2011年6月 1日 (水) 19時22分

加藤さま、感激です。なんでバイクが好きなんだろうの答えが、ドンピシャです。ワークスライダー、メカニック、エンジニア、そして、レーサーズの作り手の皆様方。ちょっと辛口のコメントも、ありますが、こぼれ話も、いいし~。ケニーさんの写真 渋~
これからも、いい書物を作っていってください。

投稿: IKF | 2011年6月 1日 (水) 19時27分

加藤さん、やはり表紙絵の間違い、皆さんも気付かれてたんですね。

自分も本屋で購入し車でまずは表紙をマジマジと見た時に

「あれっ?左右逆じゃん・・・・」

って思い確認しちゃいました。

しかし、ここまでオープンに語ってくれる編集者も珍しいですよ。

それだけ読者思いと言うかレーサーズを作り上げるに当たり読者を裏切りたくないと言う思いの表れなのだと思います。

レーサーズ、そんな加藤さんが作り上げているからこそ素晴らしいのだと思います。

でも、気のせいかケニーに偏った誌面づくりになっているのはいたしかたないのかなぁ~。

ケニー、大好きだけど平さんのインタビューがなかったのは残念でなりません。

ケニーや上野さん、ヤマハの前川さんなどから平さんへひと押しがあれば・・・・・・

次回も期待してますよぉ♪

投稿: YZF750 | 2011年6月 1日 (水) 20時03分

加藤さん 2個所あるのは
野田健一さんのブログを見て気がつきました。
ブログにはヒントしか書かれていませんが・・。
この方、編集されている方からはあまり好かれていないかもしれませんが
ブログは結構、間違いなどを上手く見つけるので楽しく拝見させてもらっています。eye

間違いは、皆さん気が付いているようですね。

ネタバラシは、まだ引っ張った方が良いですかね??

投稿: 大鮭2 | 2011年6月 1日 (水) 20時26分

4ラップ読みました。次号発売までにまだまだ周回を重ねますよ。

初めて見に行った二輪のレースは85年の8耐でした。このテック21のFZRの記事を読んでると若き日の自分を思い出します。
しかしレーサーズの読者って平均年齢が高そうですね(笑)

ホンダってなんでも秘密でケチくさいイメージなんですがシーズンが終了した後では
すぐワークスレーサーをジャーナリストに
試乗させたりと実はオープン!?

結構細かくバラシて取材させさてくれますよね。その辺はヤマハより協力的に思えてきます。

GSX-Rに続いての4ストだったわけですが
2スト車の時と違ってエンジンをバラした
写真とかがないのが少しだけ残念かも。
なかなかそこまでお願いできないですよね。

エンジンは今見るとヘッドデカいなぁって思えてきますよね。この頃からの進化のペースが急速に早まっていったような気がします。

次号の初代のRVFまでの特集も大いに楽しみにしてます。徳野さんのインタビューとかあるといいなぁ!!

投稿: GSX-VFR | 2011年6月 1日 (水) 21時52分

平選手のインタビューがなかったのは、確かに非常に残念でしたが、加藤さんの書き方を見ていると、なんだか平さんは昔から変わらないんだなという気もしています。
記事中にTECH21の発表時のことなどでも書かれていましたが、平選手は当時からCM出演までされているというのに、表に出たがらないという印象が強いです。
だから、今回もお断りされたというのを聞くと、変わらないんだなと微笑ましい気持ちになりました。
86年の終了後の打ち上げも、お出でにならなかったですからね。フランススタッフは出席だったのに。

投稿: kenmatsu | 2011年6月 1日 (水) 21時53分

みなさん、ありがとうございます。

で、ですね、表紙イラストと実車が違うところは……、
よーく、よーく見てみると、フロントカウルで3カ所(!?)、
リアカウルで2カ所の、計5カ所にもなっちゃいましたよ、
大鮭2さん!

いま描いてくれた大塚さんご本人も調査中ですcoldsweats01

GSX-VFRさん、
確かにHRCはオープンな会社ですよね。
来週、青山のホンダ本社で次期Moto3市販レーサー「NSF250R」の
報道発表会があるんですが、
「この早い時期に、ここまでオープンにしてイイんですか!?」と、
心配になってしまうくらい技術公開されます。
(↑なんでオレ、知ってる!?)

今シーズンオフには、現行MotoGPマシンレギュレーションの
最終年ということで、久しぶりにプレス向け
ワークスマシン試乗会が開かれるかもしれませんね。
もしかして、ボクも乗れる!?
でも、ボクが乗りたいのはRC212Vよりも、NSR500(←贅沢sweat02

投稿: スチャラ加藤 | 2011年6月 1日 (水) 22時44分

フランスに行った2台のFZRって21番と25番が1台ずつ送られたんですかね?

ナックルガードに穴が開いてたんで気になっちゃいました。

投稿: 新沼ッけんじ | 2011年6月 2日 (木) 00時35分

加藤さん,お疲れ様です。
そして,Vol.9 ありがとう。

平さんのインタビューが なかったことは
やっぱり残念です。けれど,いま 平さんは 非常に お忙しいのでしょうね。
しかし,TECH21が 完結する90y YZFを特集する時は インタビュー載せてください。

その時は 日本が 落ち着いてありますように。

投稿: 89y TZ250 | 2011年6月 2日 (木) 03時34分

加藤様 
そろそろ答え合わせさせて頂いてもよろしいでしょうか?

加藤さんが5個というので再度探してみました・・汗

私が見つけた個所は下記になります。
加藤さんが見つけられた所と合っていますか?
絵なので多少の位置関係は端折りました。(ステッカーの位置等)

●スクリーンの文字 Taira kennyが逆(これはわざとですね)
●Shiseidoのeの文字下に小さいダクトがある
●TECHの文字 Tの真中辺りにも小さいダクトがある(と思う)
●TECHの文字の位置が実車の方がもう少し低くEはアッパーカウルに掛かっていない
●フレームの断熱材の形が違う
●リアサスのリザーバータンクの向きが反対
●シートカウルのラインの長さが足りない(先に公表されていた黒バージョンでは問題なかったのになぜ?)
●シートカウルの取り付けネジにワイヤーロックがしてある

とこんなもんですかね?あれ?八個になってます(^^;

これが企画でしたら結構面白いと思いました(^^ ←決して嫌味ではなく
決勝で使った車両と展示している車両は細かく違うという事が
わかり、じっくり見比べて探すのって意外に面白いですね(汗

投稿: 大鮭2 | 2011年6月 3日 (金) 19時11分

私が見つけたのは、
●実車はカウルの取り付けステーボルトはボディ同色ガムテ補強
●フロントゼッケンの黒い留めネジ2個
●PLUSのロゴ前半がPUにも見える
●シートカウルのワイヤーロック
でした。カウルの小さいスリットは見逃してました。

平さんのインタビューが無かった件は、自分も物足りなく思いました。
でもこの号の取材時期を思えば、平さんそれどころじゃなかったのかな。
平さんにとって85年の8耐はいい思い出ではないのでしょうか。
またいつか、90年YZF特集でいい話が聞ける事を待ちたいと思います。

投稿: Tate | 2011年6月 3日 (金) 21時40分

ケネスさんのインタビューでお腹いっぱいで。

「ああ、そういえば平さんのがないなぁ」と後で気づきました。


平さんのインタビューはYZF編でぜひ。
FZRはまだ始まり。
YZFで平の8耐物語は完結するはず。

オマケでサロンと出たTRXの話も聞きたいなぁ。

投稿: 舞蹴 | 2011年6月 4日 (土) 00時33分

表紙イラストについては、みなさんに完敗です。
この期に及んで気付いてないところが、
まだこんなにあったなんて(大汗)。
シートカウルのセンターイランは、
大鮭2さんがおっしゃるとおり当初は長かったのですが、
迷ってけん制したらボークだった、というところでしょうか。
(↑なんのこっちゃ!?)
あとグリップエンドも実車は黒だったような気が……。

で、ですね、ご提案がありました読者プレゼント企画、
今回唐突にやろうと思います。
「そのプレゼントはナニ?」については、
近日中にブログ上でお伝えします!

では、では。

投稿: スチャラ加藤 | 2011年6月 4日 (土) 08時39分

デイトナ85年のFZ750の解説には本当に感謝です。
FZ750のユーザーさんにも良かったのではないでしょうか?(自分は手放してしまいましたが…。)

YZF特集だとするとスーパーバイク特集でしょうかね?

250CCワークスレーサーの話も希望してみたり。
原田のマルボロYZRやレイニーのTZやらコシンスキーのTZ後方排気やらRGV250γとか…。
ホンダ対アプリリアってのも図式としては面白いと思います。

投稿: 古美根 | 2011年6月10日 (金) 07時52分

こんばんは

今更気付いたんですが、ピットウォールに立て掛けたFZRって…

ヘッドライト点灯してないんじゃないかと…

失礼しましたーッ

投稿: 新沼ッけんじ | 2011年9月24日 (土) 19時15分

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