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2015年11月 8日 (日)

ノリックDVDを見ながら取材報告とモロモロ告知です

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[↑キーボードの周りはノリックだらけで仕事にならん!?]

みなさん、いつもありがとうございます。また、不肖(負傷)カトウの
手首骨折までご心配いただいて恐縮です。重ね重ねお礼申し上げます。
寒暖の差が激しい毎日ですが、みなさんはお変わりないですか?

でも空気がカラッとしてて、今年の秋は例年にないくらいの晴天続き。
こんなに天気がいいのに骨折中のボクはバイクに乗れずじまい……。
せめてバイク魂(なんだそりゃ!?)だけは上げとかなきゃいかんと思い、
'93全日本ロード500の総集編DVDを見ながら気分を盛り上げています。

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[↑そのDVDのジャケット。阿部、本間、藤原。懐かしい!]

DVDを送っていただいたウィックの増野社長、あざーす!
1993年といえば、ボクがこの業界(二輪雑誌業界)に来て2年目のこと。
年にして、25とか、26のときかあー。若っ!
ちょうど全日本ロードでは500ccクラスが最後の年。翌'94年からは
全日本のプレミアムクラスがスーパーバイクに替わるタイミングでした。
その全日本最後の500王者になったのが、
当時まだ18歳だったノリックこと阿部典史選手だったんですよね。

お世話になっている業界の大先輩「てっぺー」こと中尾省吾さんが、
アメリカに連れて行ってダートトラック修行させたライダーとして
その前から『ライディングスポーツ』編集部では有名だったノリック。
改めてDVDを見るにつけ、やっぱりノリックは天才だわと思うワケです。

500に乗ったことがない、いち雑誌屋ごときが偉そうなこと言えませんが、
知ったかぶって敢えて言うと、まず乗りかたがほかの人とは全然違う。
分かりやすいライディングフォームの違いだけでなく、
アクセルの開けかたが全閉と全開しかない。500のあのパワーをですよ。
いくら「ビッグバン」=不等間隔近接爆発のエンジンを積んで、
扱いやすくなった'92NSR500(NV0P)ベースの車両とはいえ、
最高出力は190馬力を超え、乾燥重量130kgの想像を絶する2スト500。
普通だったらアクセルを「ジワジワ」開けざるを得ないのに、
ノリックはあの狭い筑波サーキットでさえ「カチッ、カチ」ですからね。
当時のボクは'83NS500+フレディ・スペンサーの再来と思っていました。

しかしこうして'93全日本ロード500のノリックを見ると、
つくづくノリックはホンダ向きのライダーだったなと思います。
いまさらこんなこと言ってもしょうがないし、ファンの方や
関係者のみなさんから怒られちゃうかもしれませんが、あのままNSRで
世界に挑戦できていたら彼のGPキャリアも違っていたと思います。
簡単に言ってしまえばNSRとYZRの特性やセットアップの違いからくる、
メーカーやチーム内でのライダーとしての知識や役回りの相違。
詳しく話し出すと止まらなくなってしまうのでやめときますが、
あの時代ヤマハのほうが複雑で難しい……と、ボクは思っています。

おっと、このDVD、発売されたばかりなんですね。
ちょっと紹介しとくと、本体価格は3,900円+税、
'93全日本ロード500の全8戦がダイジェストで収められた本編が72分で、
さらにノリックの自宅で収録されたインタビュー映像が8分入っています。
レースの映像は当時全国放送されていた『モーターランド2』によるもの!
貴重な30分番組、東京12チャンネル(テレビ東京!?)で毎週見てました。
特典として、モーターレーシングアートとしてアイルトン・セナ財団の
公式イラストでも有名な中津 達氏が描いた'93ノリックステッカーも
封入されています(一番上の写真内で、左上にあるもの)。
いやー、ノリックも乗れてましたが、本間利彦選手や藤原儀彦選手も
500の先輩ライダーとしての意地も随所で見られて、ボクは幸せ。

それとノリック絡みでもうひとつ。
これまたウィックから最近発売された『疾走!ノリック』は、
映像ではなくて電子書籍というボクの商売を喰っちゃうような商品(↓)。

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でも、著者の方がすごいですよ。日本を代表するといっても過言ではない
ノンフィクション作家の髙山文彦さん。その髙山さんが、
'96年にとあるスポーツ新聞上で連載していたものを今回電子書籍化。
こちらのほうは500円+税。
AmazonやiBooksをはじめとする有名WEB書店にて購入できるそうです。
そのむかし髙山さんに連れてっていただいた上野毛(東京・世田谷区)の
焼き鳥屋さんが懐かしい(遠い目)。皮が美味しかったです。
先のDVDともども、お問い合わせはウィック・ビジュアル・ビューロウ
フリーダイヤル:0120-19-8195までどうぞ。

『レーサーズ』の制作をお願いしている石倉編集長からは、
次号の取材模様が入ってきました(↓)。

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[↑NV4Bと4C。これに乗った加藤大治郎選手も輝いていました]

凶暴だった'80年代のNSR500に比べれば、はるかに鈍化した
21世紀のそれですが、それでもやっぱり500はエエなあ。
佇まいにオーラがある。うん。

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[↑ツインリンクもてぎのピットをお借りして取材・撮影]

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[↑『レーサーズ』のためだけに、これだけの人がお手伝いくださいます]

次号Vol.36は11月24日(火)発売。表紙が決まりましたらまた報告します。

さて、ここでイベントのお知らせをひとつ。
といっても『レーサーズ』のイベントではなく、ヤマハのイベント。
題して「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」!
開催日は来週の土曜日、11月14日。場所は静岡・袋井のヤマハコース。
誰でも無料で参加できます。

ヤマハは今年で創業60周年を迎えたワケですが、
その節目に際して行われるのがこの走行会・見学会。製品第1号となった
通称「赤とんぼ」=YA-1をはじめとした二輪車29台に加え、
四輪もトヨタ2000GTや幻のスーパーカー「0X99-11」も走行予定だとか。
この機会は貴重ですよ、みなさん。

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[↑この内、何台のYZRが当日走るんですか!? 北川さん!]

詳しくは、ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ
電話:0538-33-2520までどうぞ。
もちろんボクもこのTシャツ(↓)を着て「正装」して参ります。

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[↑ヤマハの尾鍋さんからもらった貴重なWR Tee]

最後になりましたが、負傷カトウのケガの現在はこんな感じ(↓)。

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[↑白黒写真にして自主規制。ブラックジャック状態ですw]

さぁ~て、これからMotoGP最終戦を見てこよっと。

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『レーサーズ』取材ウラ話」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。久々の(?)取材報告ですね。

サーキットのピットでの撮影ですか。ソレも良いですね!オマケにカトちゃん号まで!嬉しい誤算ですが、その分、内容が濃くなる事を期待しちゃいます。

YはMotoGPクラス、3部門制覇で、良い記念になりましたね。モンダイは、ドチラがチャンピオンになるかですが・・・もうすく決まりますね。袋井、行きたいなぁ・・・。

投稿: 2スト 好き | 2015年11月 8日 (日) 21時03分

ここから先、MotoGP最終戦の結果をまだ知りたくない人は読まないようにcoldsweats01

ホルヘ・ロレンソ選手、タイトル獲得ぅー!
特段応援していたわけじゃないですが、手に汗握る最終戦の30周でした。
思いっきり上から目線で言わせていただきますと、
バレンティーノ・ロッシ選手は前戦マレーシアGPで
マルク・マルケス選手が転倒していった瞬間に、
彼の2015年シーズンは終わっていました。
それにしても怖いのはマルケス。末恐ろしい22歳です。

投稿: スチャラ加藤 | 2015年11月 9日 (月) 00時18分

怪我の写真・・・ゾワっとします。。
まだ暫らくはかかりますかね?お大事に。

>それにしても怖いのはマルケス。末恐ろしい22歳です。

凄く意味深に捉えてしまいます・・よ?
なにが恐ろしかったのでしょう?(笑)
ロッシはマレーシアで終わっちゃったのが本当に残念でした。
今年は凄く盛り上がったシーズンだったし、その要因はロッシだっただけに・・・
今シーズンのこと、10年後にRACERSで取り上げてくださいね!

投稿: のりだ~ | 2015年11月 9日 (月) 07時35分

OPE終了でなにより。あとはリハビリですね。

ノリックがホンダに・・・。 

90年代のイギリスGP決勝前夜。ドニントン近くの
ホテルでなぜか、私とノリパパ。HRCの某氏、YRTの某メカの
4人(正確には妻と5人)で飲んでまして・・・。
ノリパパがいろんなことを語り出して、
どうしていいか判らなくなったことがありました。

今回の本を読みながらいろんなこと思い出し、想像しました・・。

投稿: RC45 | 2015年11月 9日 (月) 20時19分

加藤様こんばんわ~
手、手が大変過ぎです… ご、ご自愛を…
まあ、ライダーは怪我に対して一般的な感覚
からはマヒしちゃいますよね。
いいんだか悪いんだか…
やっぱ怪我は多いですもんね、自分も周りも。

最後のNSRって感じのレーサーズになるのでしょうか?
ホンダの協力がハンパないっすね!
やっぱ大ちゃんメインすかねえ、ロッシの話も
聞けるんですかねえ。
ロッシの500初シーズンもいろいろ天才エピソード
多そう~

ロッシ… ぼかあ狂信的なVR46ファンじゃないんすけど
残念なシーズンの終わり方だったと思います。
フィリップスアイランドのレースは4st化以降最高のレースだっただけにね…

マルケス。いや、マジで恐るべきですよ。
あの年でわきまえ方を把握しまくりですからね!
バレンシアGPを見ての感想です。

ながながとすいませんでした。
加藤様の手が一日も良くなり、そして、例年通り(?)
お正月のお年玉号が発売されますように~

投稿: 21伝説 | 2015年11月10日 (火) 05時49分

'80年代にくらべて「鈍化」したとは、どういうことでしょうか?
最後の頃のNSR500は190馬力くらい出ていたと思います
おっしゃっている意味が分かりません

投稿: HRC | 2015年11月11日 (水) 07時43分

もしホンダに乗り続けてたら。ってよく聞くフレーズですよね。自分もホンダファンなんでそう思うことは何度もありました。
けど、あのままだったら世界GP行けなかったかもしれないと言う話聞くと、結果オーライだったのかもしれないですよね。

80年代に比べて鈍化しているのは、マシンじゃなくってライダーなんじゃないかと思いますね。
トップクラスの人たちは、今も昔も変わらないんでしょうけど、裾野が広がったというか何というか

投稿: moto夏木 | 2015年11月11日 (水) 12時00分

鈍化はエンジンの出力特性だと思うんすケド?
ピークパワーは、そりゃ後発が全然上ですか
いわゆるパワーバンドが明確というか、
そんなことなのではないかと…
やはりバイクは2スト、
パーンパーン!っすね♡加藤さん!

投稿: 21伝説 | 2015年11月11日 (水) 22時40分

怪我のあとが痛々しいですね。
どうぞご自愛ください。
以下 自分の「もし」の妄想です。
もしノリックがNSRで世界に行き大活躍して
HRCカラーREPSOLカラーのマシンに乗りつぎ
そのままRC211Vに乗りチャンピオン争いをして
大治郎選手も もし事故なくRC211Vで大活躍して
青木琢磨選手も怪我なく500VからNSR500に乗り継ぎ
RC211Vに乗り大活躍して
ロッシ ノリック 大治郎 琢磨 でチャンピオン争いを
繰り広げていたら
それを見て日本のちびっこ達がいつかノリック 大治郎 琢磨 みたいになりたいとポケバイに乗り始めて
今頃、スペインと日本とイタリアが同じ位の人数ライダーを世界に送り込んでいた  のかなあ
なんて妄想してしまいました。

正月の特別号はやっぱり1994年日本GP 500cc特集が
個人的にはいいなあと妄想しています。
まだまだ世に出ていない秘蔵写真があるんじゃないかな
なんて期待しています。
自分の中では今までで きっとこれからも
一番のレースですので。

投稿: にっきーだんな | 2015年11月14日 (土) 11時46分

昔の500は「じゃじゃ馬」でしたね。特にエンジンパワーが増大し、タイヤ性能の限界を超えて、じゃじゃ馬度MAXだったのが80年代末ではなかったでしょうか?。こうなるとほんのちょっとしたアクセルワークのミスでも、振り落とされてしまい、ルーキーの出る幕はなく、優勝など夢のまた夢でした。そこでホンダが考えたのが「ビッグバン」(初めてこの技術を目の前にした時ヤマハの技術者はどう思ったのでしょう?。)そしてホンダはこの「ビッグバン・NSR」をルーキーのドゥーハンにまかせます。そしていきなりの開幕4連勝。チャンピオンこそヤマハに譲りましたが、この時「ホンダ一強時代」が始まったのだと思います。ホンダを脅かすメーカーがなくなってしまった時、ホンダの「革新的な技術開発」のスピードが「鈍化」してしまったのは仕方のない事でしょう。

投稿: シュー高安 | 2015年11月14日 (土) 13時02分

 妄想ネタに スパイスを入れるなら・・・。

バイク、ライダー、タイヤ(BS)での世界制覇でしょう。

 あの当時、MIが絶対王者ですからね・・・。 想像できませんでした。

ちなみに、某所から聞いた、現在の某ライダーのコメント(非公式ね)
 からは、ある意味、MIを越えているのかもしれませんよ。

そう考えると・・・ やっぱり、ライダーかぁ・・・。

投稿: RC45 | 2015年11月14日 (土) 23時03分

投稿: 10 | 2015年12月 5日 (土) 15時57分

投稿: 10 | 2015年12月 5日 (土) 15時58分

havin | plagorism |
http://www.akthiel.cz

投稿: | 2015年12月 5日 (土) 15時59分

投稿: | 2015年12月 5日 (土) 15時59分

投稿: 2015 | 2015年12月 5日 (土) 16時00分

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